あっという間に1カ月が過ぎ、確定申告の繁忙期に・・・
新年を迎えたと思ったら、あっという間に1月も終わってしまいました。
さて、ちまたではピコ太郎さんの「PPAP」の商標権を、全く関係ない会社に横取りされてしまった。という事が騒がれています。
この会社は、他にも「あまちゃん」「じぇじぇじぇ」「STAP細胞はあります」など
流行語になりそうなキーワードを次から次に登録して、
企業から商標権の使用料を取るビジネスを行なっているのだそうです。
こういったビジネスは、実は昔からあるのではないかと思います。
例えば、
昔であれば電話番号の転売(03-1234-5678など)、
現在ではホームページのドメインの転売などです。
実際、ホームページに詳しい方はご存知だと思いますが、
ドメイン(***.co.jp 、×××.com)などは、驚くほど安く購入できるのです。
しかも今回の事件のように早いもの勝ちの原理が働きます。
最終的には、そのドメインをオークションなどで売りさばくマーケットまであるのです。
例えば(PPAP.com)なども、カンの鋭い人がとっくに購入していると思います。
でも、このビジネスをしている人は、大バッシングをうけているのはなぜか。
おそらくそれは
私たち日本人は、商売の活動理念として
「売り手よし 買い手よし 世間よし」
すなわち
「近江商人の三方よしの精神」であるべき
と思っているからだと思うのです。
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僕が大学生だったときに、ホリエモンがニッポン放送を買収する事件がおきまして、
当時、受験生だった僕は、証券取引法や会社法に詳しかったので
「ホリエモン。スゲェ」
「合法じゃん!!」
「想定の範囲内とかカッコいい!!」
とか、少なからず思っていた時期があったのですが。
(その時期のことは、以前ブログで記載しましたが)
結局ホリエモンは、そのあと逮捕されましたね。
あれは今から思うと、「合法」だろうと世間が納得しない商売は嫌われるってことなんですよね。
それ以来、私は法律の専門家であると共に、常に「合法=絶対に正しい事なのか?」という事を意識するようにしています。
そうでないと、「合法的な節税」とか言って、
海外に管理会社をつくって税金を納めない「スタバやアップル、アマゾン」
息子を日本から移住させて莫大な相続税を逃れた「武富士」など
世間が納得できない商売に手を染めかねません。
実際それって、スキームを作っている私も、罪悪感みたいなものがストレスになって、病気になってしまうんですよね。
人間の身体が一番正直ですから。
かつては、そんな仕事をしていたこともありますが、
やはり専門家として独立しているからには、
自分の中での一定のハードルがないといけない気がします。