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2019.3.16.

確定申告書の作成方法とは? 良い税理士、悪い税理士。会計事務所に頼むメリット・デメリット

こんにちは

公認会計士・税理士の片山武蔵です。

今年も無事に2018年度の確定申告シーズンが終わりました。

23歳で公認会計士試験に合格して会計事務所に飛び込んでからこれまで何度も確定申告のシーズンを経験してきました。

いつも感じるのは会計事務所の仕事というのは「季節もの」だということです。

 

代表的な「季節もの」のビジネスというのは

・クリスマスイブのケンタッキーフライドチキンとケーキ屋さん

・バレンタインデーのチョコレート屋さん

・成人式のきもの屋さんと美容室

などありますね。

 

会計事務所が確定申告で忙しくなる時期は、大体12月の終わり頃から3月15日までです。

この時期になると皆さんもそうだと思いますが、みんな1年間の売上や税金の事が気になってきます。

 

近年の傾向としては年末にかけてふるさと納税をする人が増えます。

お客様のふるさと納税日を見ていると、圧倒的に12月31日に寄付をしている人が多いですね。

もう少し早くから考えておけばよいのにと思うのですが。

(という私も、年末にふるさと納税をしました 汗)

 

サラリーマンの方でも、会計事務所が必要になることがあります。

代表的なのは、住宅を購入して「住宅ローン減税」の申請をしたい人などがいるでしょうか。

投資をしていたベンチャー企業が上場して株を売却したので数千万円の利益が出たという相談もあります。

 

確定申告のメインは個人事業主となります。

会計事務所に依頼が来る場合、青色申告の65万円特別控除で計算することが圧倒的に多いです。

1月から12月までの事業の売上、経費、人件費などを集計して決算書を作成します。

決算書は損益計算書だけではなく貸借対照表も作成しなくてはいけないので、会計事務所で作業を依頼する方が安心です。

 

決算書が作成できたら確定申告書を作成します。

社会保険料の支払額、生命保険の支払額、地震保険料、小規模企業共済、寄付金(ふるさと納税)、医療費の金額を確認していきます。

数字を1円でも間違えてはいけません。

慎重に作業を行ないます。

作成した申告書は何度もチェックし数字の間違えがないか確認します。

 

申告書を提出する前にお客様にも確認してもらいます。

確認が完了したら、税務署に申告書を提出します。

最近の会計事務所ではほとんど電子申告です。

電子申告を使用すれば、税理士がお客様の代わりに代理で申告書を提出することができるのでお客様は何もする必要がありません。

 

確定申告書を提出した後、税務署から不備や質問があることがあります。

これらについても基本的にはお客様の代わりに税理士が対応します。

こうした質問の多くは専門的な事が多いので、税理士に代わりに対応してもらった方が安心です。

 

決算が終わったら、お客様と決算の報告と次年度のミーティングをします。

・小規模企業共済に加入したほうが節税できます。

・生命保険の加入が多すぎるので見直していきましょう。

・水道光熱費や家賃も一部経費にできるかもしれないので検討していきましょう。

・喫茶店で作業した場合もコーヒー代は経費になりますので、金額を集計してみてください。

 

打ち合わせ内容はお客様に応じて多岐にわたります。

個人事業主から会社を作ることを提案する場合もあります。

逆に法人化を希望しているお客様に、法人にした場合のデメリットも伝え個人事業主のままが得であるという事を伝えることもあります。

 

ここで良い税理士を選ぶ上でのポイントをお伝えしましょう。

・その先生にはいつでも相談できますか?

・対応するのはスタッフではなく税理士自身でしょうか?

・あなたにとって相談をしやすい先生でしょうか?

・先生のアドバイスは的確でわかりやすいでしょうか?

すべて当たり前かもしれません。

 

ですがみなさんが税理士を選ぶ際には

・ホームページで検索したら上位に表示されているか?

・顧問料は安いか?

・自宅から近いか?

こういった理由で選んでしまうと思います。

 

ホームページを持っていたり、自宅から近かったり、顧問料が適切だったりすることは、会計事務所を選ぶ上では基本となりますのでそれがいけない事ではありません。

しかし、そうやって選んだ会計事務所に一度電話して、先生とお話しして相談しやすいかを判断してみることは重要です。

 

税理士を変更したいという相談が来ることがあります。

税理士を変更したい一番の理由は

・いまの先生が経費について認めてくれない

・経営アドバイスがよくわからない

のだそうです。

 

お客様が経費と思っているのを、税理士が経費として認めないという事はよっぽどの理由があるのでしょう。

その理由を質問しても回答が良く分からないとなれば、もはやその税理士に相談する意味はないかもしれません。

 

ほかの税理士に同じ質問をしてみて、自分が納得できる回答をしてもらえる税理士を探しましょう。

 

ちなみに当事務所の特徴は

・ほとんどのお客様がチャットやラインで相談されます。

・開業してすぐの若い経営者の方からの相談が多いです。

・パソコン操作に普段から慣れている経営者の方が多いです。

・いつでも好きな時に相談してくる方が多いです。

 

また最大の特徴は私自身が税理士としては若いということでしょうか。

30代の税理士というのは税理士全体の5%しかいません。ちなみに税理士の平均年齢は60歳を超えています。

スマホやパソコン世代ですので、電話やメールを使用するよりもチャットやラインの方が便利だと思っています。

資料もPDFや写メで送ってもらいます。

郵送だったりFAXで資料を受け取る事務所も多いようですが不便です。

 

クラウド会計、フィンテック、アプリなど新しいものが出てきたら自分でチェックしたり展示会に足を運んだりします。

自分で試してみてよいと思ったものをお客様にすすめています。

 

若い経営者のお客様は自分と同世代くらいの税理士を相談相手として選ぶ方が良いかもしれません。

なにより相談しやすいですし、会話をしていて世代の違和感がありません。

 

このようにお客様の相談をしていることで、お客様自身は

・業務が効率化し、作業が楽になります。

・作業時間が減ることで本業に集中することができます。

・結果として本業の売上も上がります。

 

個人事業の方で売上が500万円を超えてきたら、顧問税理士を付ける事をおススメします。

確定申告で助けてもらえるだけではなく、日々の業務の相談もできます。

会計事務所に来たことがないけど、どんなところか知りたいという事であれば、相談だけでもしてみたらどうでしょう。

 

ほとんどの会計事務所は初回は無料で相談を受け付けてくれるはずです。

ただし、会計事務所に相談する時期は忙しい時期は避けましょう。

特に確定申告の時期は絶対避けるようにしましょう。

 

また税理士も人ですからたくさんのお客様のサポートはできません。

税理士にもよりますが一般的には50人くらいのお客様のサポートをするのが限度でしょうか。

あなたがその税理士のサポートを受けようと思ったら、サポートを受けられる50人に入らなくてはいけません。

基本的には予算を値切っていはいけません。

税理士のモチベーションを下げそれなりのサポートになります。

 

儲けたいという思いで税理士をしている人というのはほとんどいないように思います。

 

高ければ高い理由がありますし

安ければそれなりです。

 

個人事業主をされている方でたまたまこの記事を読まれていれば、税理士選びの参考にされてみてはいかがでしょうか?

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